■ある猫の独白
TBでボケましょう2006第1回お題発表! 吾輩は猫である。名前はもう忘れた。 この状態に陥ってしまってから随分とたつし、名前などというものは今の立場ではあまり意味をなさない。そもそも、名前が付いていたのかどうかさえ、怪しいものだ。 吾輩は箱の中にいる。ある場所へ向かう途中に捕らえられ、気が付いたらこの箱の中にいた。吾輩の他には、白い金属と四角い箱、人の頭蓋の図が描かれた筒があり、四角い箱と筒はコードでつながれている。これらの物が(吾輩を含めて)どういった意味を持つのかは、吾輩にはうかがい知ることができない。すでに永遠ともいえる長い時間が経過したようにも思えるし、全ては瞬く間の出来事に過ぎないのかもしれない。吾輩はいつになったらここから解放されるのだろうか。 人間に愛されるべきなのは我らが一族か犬族かという論争が起こり、その間隙をぬってネズミ率いる一党が巨大な帝国を築き上げてしまったのは何時のことだったか。我が族の中でも処世術に長けた者は早々に上手く帝国内に潜り込み優雅な生活を送っていたが、大半の者は帝国の支配をよしとせず各地でレジスタンス活動を行っていた。しかし、全く関係ないねと日なたでまどろむだけの輩も多く、攻防は一進一退、未だに帝国を瓦解させるには至っていなかった。 そんな中、持ち上がったこの案件は帝国に一矢報いるチャンスであったのに一族の代表者である吾輩がこんな箱の中に納められてしまった。これもネズミ一党の陰謀と考えるのはたやすい。むしろそう考えない方が不自然だが、真偽のほどは箱の外、吾輩がここから解放されたとしても、とっくに会議は終わっているだろう。吾輩の不注意で血族の者たちには悪いことをした。それだけは幾ら悔やんでも悔やみきれない。 すでに自分でも生きているのか死んでいるのか分からなくなって久しい。吾輩がこの箱の中から解放されるその時、どちらなのかはっきりするだろう。生か死、二つにひとつだ。ひょっとしたら吾輩は元々存在せず、誰かの想像によるものなのかもしれない。 全ては箱の外。ネズミ一党との争いは今も続いているのだろう。吾輩はただ静かに解放されるのを待っているだけである。 吾輩は猫である。それだけは確かだと思いたい。 ある猫 【ルール】 お題の記事に対してトラックバックしてボケて下さい。 審査は1つのお題に対し30トラバつく、もしくはお題投稿から48時間後に お題を出した人が独断で判断しチャンピオン(大賞)を決めます。 チャンピオンになった人は発表の記事にトラバして次のお題を投稿します。 1つのお題に対しては1人1トラバ(1ネタ)、 同一人物が複数のブログで1つのお題に同時参加するのは不可とします。 企画終了条件は 全10回終了後、もしくは企画者が終了宣言をした時です。 参加条件は特にないのでじゃんじゃんトラバをしてボケまくって下さい。 ※誰でも参加出来るようにこのテンプレを記事の最後にコピペして下さい。 企画元 毎日が送りバント http://earll73.exblog.jp/ ■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■
by phlogiston-76
| 2006-02-19 20:54
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